利中日記

0619 2年総合「高齢者疑似体験」

久しぶりのアップになりました。

今日の2年生は、総合的な学習で「高齢者疑似体験」を実施しました。利尻が福祉の面で住みよい町となるため実施している体験です。昨年もお世話になった町包括支援センターの工藤さん、滝沢さん、そして松田さんのご協力で実施しました。

高齢者になるために7つの工程があります。

装着するのも一苦労。だんだんと重くなり、動かなくなり、腰も曲がり、目も見えなくなります。立派なおじいちゃんとおばあちゃんになりました。

階段を上り下りします。杖がないと落ちてしまいそうです。

本を読んでみました。目の前にまで持ってこないと読めません。

車椅子に乗せてみましたが、畳の段差を越えられません。足と腕で「てこの原理」を使って車輪を上げます。下ろすときには後ろから降りないと恐怖に感じることも分かりました。

寝返りを打ってみます。寝るのも起き上がるのもつらい。

高齢者になって感じたことを付箋(ふせん)に書き、みんなの学びにしました。

絵を描くと、少しホッとした気持ちになります。こんな心もうれしいです。

利尻町がもっと高齢者にとって住みよい町になるためには、どんなことがあったらいいか。お金もかかるし、すぐにはできないし…。でもそんな自由な考えからアイデアが生まれます。最後は各グループから発表して終わりました。

利尻町包括支援センターのみなさん、貴重な学びをありがとうございました。

午後にもう1つ。学習をしました。今年は同年代の養護学校の仲間と交流することになっている2年生。障がいの理解のために、ブラインドサッカーを企画しました。

まずは、目が見えない中で移動するにはどうしたらいいかを体験。ペアになり、ひとりがアイマスク、ひとりがサポートをして、目の見えない世界を体験しました。

空間を認識すること、そして突然ではなく、やさしく声をかけてあげること。そして大変さを理解できたら、相手を安心させてサポートすることを学びました。サッカーまでうまく行けたのでしょうか? 貴重な学びが多い1日となりました。

0614 授業交流週間最終日(指導主事来校)

たくさんニュースがあって、日曜日のアップになりすみません。

14日(金)は、2週間の授業交流週間の最終日でした。各先生方が最低1つの授業を指導案とともに公開し、校内を始め、町内の2つの小学校、利尻高校、そして遠路ですが利尻富士町の小中学校にも呼びかけました。

 最終日の14日(金)は2・3・4校時で各学年の道徳の授業を公開しました。3年生は、交流学級担任の先生による授業です。「僕にはこんな良いところがある」という題材から、互いに物語を読み解きました。

3年生なので、自分なりに気付いたところも、相手にとっては新たな発見になります。

 最後に、学級の仲間それぞれのいいところについて、Jamボードに入力しました。書いてくれた仲間のメッセージはそれぞれに味があり、読んでいるだけでもうれしくなります。最後に読んでみて自分で感じたことを書きました。Jamボードの利点をうまく活用していました。

 2年生は、担任の先生の授業。「ごめんね、おばあちゃん」という読み物から、「思いを形に」という課題でした。今まで自分にやさしくしてくれた祖母が、最近めっきり年老いて失敗する中で思わず傷つけてしまう自分。改心して思いを形にする大事さを学ぶという内容です。

 先日の主張大会でも、お祖母ちゃんの介護をする母親の様子とそこで学んだことを発表した2年生がいました。お互いの思いを共有し深く読み取っていました。

読み取りを通しながら、自分の感想と仲間の意見から深く考え、思いから行動に変わるきっかけが自分にもあったかなぁ、と自分の価値観と葛藤している様子が見られました。

その葛藤があるからこそ、タブレットに自分の思いをどんどん書きます。左側には仲間の内容も見ることができます。真似することもできますが大事なのは自分。「すごい、ここまで書けるんだ、なるほどね」など、相手の想いを知って自分が学ぶ心が育っています。

「どうして、家族は自分に対してそんなにも大切にしてくれるんだろう」という家族の愛を再認識する時間になりました。

5時間目は代表授業として1年の道徳。宗谷教育局指導主事の土田先生、隣の沓形小学校の校長先生や利尻高校の教頭先生にも見てもらいました。

題材は「なぜ働くのか」。働くことは、お金なのかやりがいなのか。先に1年生それぞれに「心のバロメーター」というアプリを使って、自分の思いを示しました。そして読み物に入るまえに先生からあらすじの紹介です。「清掃スタッフ、60歳過ぎの女性、7分間で終えなければいけない」。そんな仕事に何故入ったのか、読む前から意欲が高まります。先生が読んでくれているのに、生徒達も真剣に目で追っています。

先生方も、Google Classroomのチャット機能を使って、よかったところをその場でチャットに打ち込みます。先生方も互いに学ぶ姿勢が高まりました。

最初は、新幹線の清掃スタッフなんて、まわりに知られないようにと家族からも言われた仕事。でもあるきっかけから仕事に誇りを持つようになった。それはなぜか。先生も身振り手振りと、抑揚を付けて話し、生徒達はそれに言葉を付け加えます。

1年生は必死にその人の気持ちになって一生懸命表現します。先生の問いに頭を抱えたり、真剣に目を見開いて、頭がフル回転させて表現します。

決して、正解を探すことが道徳ではありません。読み物を深く読み込んで自分と重ね合わせ、自分の価値観と葛藤させることが道徳心を養い、実際の場面での行動に繋がります。

働く上で大切なことはどのようなことか、Jamボードに表現しました。最後に心のバロメーターで、数値や思いで変わったことがあるかどうか、交流しました。

最後に先生にとっての「働くこと」の話がありました。『最初は先生になることが夢だったこと、でも家族が増えて養うための義務になったこと。でも家族が成長するうちに、義務でもありやりがいにもなったことから、人生の中で、働くことの意味は変わっていくのかも知れない』とまとめていました。

 放課後です。授業者からねらいと指導について説明があり、先生方から感想が交流されました。土田指導主事からは、①生徒の実態と題材を通して、「こんなことを学んでほしい」という意図を持たせること。②自分で価値観を持ち判断する支援をすることが目的。教師が正解を押しつけることではない。③ICTの利活用も、生徒の実態に合わせて有効に使うことが大事である、とまとめられました。

 授業交流週間を通して、先生方の授業づくり、互いの繋がり、生徒の姿から学ぶなど大きな収穫になりました。公開した先生方、見に来てくださった他校の先生方ありがとうございました。ご助言をいただいた土田指導主事もありがとうございました。

 あと2週間でお祭りと中間テスト、3週間で宗谷地区中体連という節目を迎えます。学習と部活動、しっかり取り組んでいきましょう。

0614 四ヶ散米舞の練習スタート

 24日から始まる北見冨士神社例大祭に向けた、四ヶ散米舞(しかさごまい)の練習が、14日夕方から始まりました。参加するのは、2・3年生18名。全校生の約半分です。新型コロナウイルス感染症のため、令和2年から4年まで例大祭に関わる行事が中止され、昨年から再開しました。

 教えてくださるのは、ベテランの地域の方。この道30年、お仕事が終わった後に、生徒達のために時間を割いてい ただき、歴史を継承していただいています。

 生徒達の呼びかけたところ、昨年も参加した3年生と今回初めてとなる2年生が立候補してくれて、練習が始まりました。初めての練習では、お囃子(はやし)の音に合わせて、タイミングを計りながら道具を振り進んでいきます。

 先頭を努める「杵(きね)まわし」は、片手でぐるんぐるん回します。難しいので、何回も落としながら練習しました。家にも持ち帰って練習するそうです。

 四ヶ散米舞(しかさごまい)の歴史です。江戸時代前期に松前藩(今の道南、福島町)の公式行事とされた松前神楽の一つ「四ヶ散米舞」を、北海道南部の福島町で行列化したもので、道南から日本海側を中心に現在でも各地の祭礼で行なわれています。基となった舞が蝦夷地平定を祈念したものであることから、行列は、神輿渡りと渡御(とぎょ:神輿が進む際)の露払いの役割を担います。  

 地域によって担い手の人数や順番には違いがありますが、利尻の場合は、杵(きね)1名、薙刀(なぎなた)2名、弓(ゆみ)2名、太刀2名、剣4名などとなっています。  離島では奥尻島、利尻島、礼文島などで事例が確認されています。

 伝来した年は大正一一年とも昭和五年とも言われ、定かではありませんが、少なくとも写真などから昭和十年代には実施されていたことが分かっています。散米舞行列のみが小学校高学年程度の児童が担う地域行事として、現在まで伝えられています。しかしながらこの四ヶ散米舞行列も、少子高齢化と人口減少による伝承の危機に見舞われ、祭祀の担い手を確保するため、嚴島神社周辺に住む男児に限定していた参加者を、対象地域を拡大し、平成からは女児も参加できるようにするなど、現在では希望者全員が参加できるものになっています。(出典:日本離島センター季刊「しま」No.271 髙橋鵬成「島の伝統芸能を後世へ」、一部修正)

 利尻礼文には、利尻町と礼文町にしか残っていない四ヶ散米舞。しっかり練習してください。そして将来、伝えてくれる大人になってくれることをきっと、地域の方は願っています。来週も19日、20日と練習し、25日(火)13:30に行列がスタートします。参加生徒は給食前に下校して参加します。

(地域の方にお知らせです。今年度より子ども達の負担軽減のため、17:30頃、ホテル利尻に到着で四ヶ散米舞行列は終了となります。町の繁華街は大人の神輿のみ通行します。ご理解のほどよろしくお願いいたします。)

0614 採用試験頑張って(1年生のあたたかさ)

先週の金曜日、1年生であたたかな行事がありました。4月から赴任した音楽の大畑先生。期限付採用のため、今度の日曜日に教員採用試験を受けに行く、という情報を先日聞いた1年生。学級委員でも秘密裏に企画を考えていました。

小学校・中学校の教員になるには、どんな学校に行きどんな試験を受けるのかを教えてもらいました。

前日の放課後と朝のスクールバス到着しすぐに、横の教科連絡黒板いっぱいに、激励のメッセージを書きました。朝のHRでみんなから激励しました。(大畑先生=大先生?立派な先生=大先生?、その両方?、でも1年生の温かさいっぱいのメッセージです)

給食後、準備をして出発です。頑張ってきてください!

きっと、試験の時に分からないこと、苦しいこともあると思いますが、ぜひ利中生の笑顔と励ましを思い出して、精一杯頑張ってきてください。

 

0612 人権の花植樹

(間違えたところにアップしていたので、再掲(さいけい)します)

昨日12日、利尻町人権擁護委員さんと役場の職員さんが「人権の花」の贈呈に来校されました。

その主旨も理解するため、一緒に植樹をしましょうと話がまとまり、委員会活動日で実施となりました。担当したのは「生活学習委員会」の5名と先生です。

「人権の花運動」をというものがあります。法務省の人権擁護機関が昭和57年度から毎年実施しています。児童が協力して花の種や球根などを育てることで、”生命の尊さや相手への思いやりの心を学び、人権尊重の思想を育む”ことを目的としています。全国では小学校で主に行われていますが、宗谷管内では、この主旨を中学生にも理解してほしいと、中学校にも人権教室を実施したり、花を届けてくださっています。

直接手渡していただけると、届けてくださった方の気持ちが伝わります。

そして、相手からいただくと自然と笑顔になります。

一緒に植樹をしました。体育がなかった日なので、制服でやってますが、生徒達はやる気満々です。 

綺麗に植えることができました。

一緒に、体育祭前日に配布された、利尻町の花いっぱい運動の花も植えました。

最後に、花いっぱい運動で述べられるメッセージを紹介します。

「いろいろな種類の花を届けに来ました。花と同じように、みなさんも一人ひとり違います。違いを認め合う心をもちましょう。そして、協力して花を育てながら、生活の中で優しさを育んでください。」

 

それぞれちがう花と同じように、ひとりひとりちがう生徒達も元気に育ってほしいです。

0612 一斉委員会

(間違えたところに載せていたので、再掲(さいけい:一度載せたモノを再び掲載すること)します)

今日の6時間目は、一斉委員会を行いました。

雨降りそうな中、人権の花植えをしている、学習生活委員会です。地域の方、役場の方のスピードについていきながらも花壇にたくさんの花を植えていました。(校長室の窓からなので曇っています)

セレクト給食とレクの打ち合わせをしている保健委員会です。 

7月の目標とレクを企画している生徒会執行部。「夏休み中にレクできる?」なんて斬新なアイデアも出てどんどん話を進めていました。

どんどんアイデアが出る1年学級委員。ある秘密企画を考えていました。

自分たちで話を進める2年学級委員。学年の課題解決のために取組を考えていました。

学級スローガンを作成していた3年学級委員。困ったときに振り返えるいいスローガンです。

放送の企画を考えていた放送委員。委員長が熱で欠席なのですが、意志を引き継ぎ1・2年で頑張っています。  

最後は図書委員。購入図書の選定のためにカタログを見ていました。(写真を撮った後、手が動いていました)

今日は部活動がないので、昨日学んだことを踏まえてしっかり勉強してください。 小学校の運動会が日曜日です。明日は総練習なので晴れることを祈っています。(修正:小学校の運動会は、土曜日開催が決まりました)

0611 1・2年総合 学習説明会

(間違えた所にアップしていたので、再掲(さいけい:一度載せたモノを再び掲載する)します)

昨日の3・4時間目、1・2年「総合的な学習」で「学習について」の学習(変な表現ですが)を行いました。

これは、1年生初の中間テストを27日に迎えるに当たり、2年生から「こんな形でまとめの学習をしたらいいよ」とポイントを聞いたり、相談する時間として実施しています。

 

教務部長のO先生から全体の話があり、1年生はもちろん、2年生にとっても自分の学習の姿勢が道なのかを考えながら、話を聞いていました。

        

2年生の一人一人が各教科の勉強の仕方を担当し、パワポで作成したスライドを元に説明をしました。

自分の学習の仕方を説明するのって、自分を見られているようで恥ずかしいですが、普段、朝の会で30秒スピーチをしている2年生にとっては、だんだんと様になっていました。

      

     

  各教科の他には、中間テストの実施方法、宿題は必ずやるなどのプチ情報、高校の選択の仕方などがあり、2年生も自分たちで調べつつ、自覚を持ちながら発表していました。

  

  

 最後に質問タイムとなり、1年生もざっくばらんに聞いていました。

2年生の堂々とした姿に成長を感じました。

さあ、中間テストまで2週間です。お祭りだと浮かれずに、コツコツやっていきましょう。

0610 授業交流週間(1年音楽)

今日の公開授業は1年音楽で鑑賞の授業。教材はビバルディの「春」でした。

「タ、タッタッタ、タカタァ~、タタ、タッタッタ、タカタァ~」もメロディーのおなじみの曲です。

強弱と形式に着目する授業のようです。

 この曲は、曲想という演奏で表す風景がかわります。それを表す音楽の形式や「ソネット」というイタリア曲に使われる14行の定型詩も関わっているそうです。

 1年生は、先生が用意してくれたA~Eの曲想がどこで切り替わるかを、youtubeの動画を見ながら切り替わりを確かめます。また、曲想を聞いた感想も書きました。

 次に、実際に演奏する動画を見て、音の大きさや人数、どんな風に演奏しているかなど着目してみました。よく聴いているメロディーなのですが、実際に弾いている様子は初めて見ました。

 トゥッティ、ソロ、リトルネッロ、エピソードなど、いろいろな単語が出てきましたが、1年生はその言葉を少しずつ理解しながら、独奏と合奏が交互に出てくる曲の深さを学んでいました。

 

0610 B組自立活動の様子

3年B組の自立活動の様子です。

普段は木工をしていますが、先週で流木を集めてきたいと海辺に取りに行きました。

 といいながら副産物が・・・。もちろん中身は、カモメらに喰われていてありません。

まだ死んでから若いので、とげもそのままでした。

 

 流木が深海生物の頭部にそっくり!とのことで見せてくれました。創作意欲が湧きますね。

 木工や絵画など、いろいろな作品に打ち込みながら、集中力と芸術の才能を磨いています。今後も楽しみです。

0607 1年総合「礼文探検」(写真入り)

本日、礼文島に行った1年生8名(教員3名)。1年総合的な学習の「礼文探検」のためです。   

なぜ礼文に行くのか?それは「行ったことがない、知らないことが多い」からです。実際、2名の生徒しか経験がありません。それは貴重な学びになります。

礼文の良さを知って、利尻と比較し魅力を再発見する。「礼文ならでは」の自然や物に触れる。事前調査・現地調査で得た情報をもとに「利尻・礼文を宿泊地とした修学旅行プランを作成する」という目標(以上、実施計画より)で探検に行きました。

        

8時30分に利中を出発して、鴛泊フェリーターミナルに到着。9時20分の香深行きのフェリーに乗船。40分で着きました(いつもより早く着く戸惑い?)

礼文町教育委員会のご協力により、スクールバスに乗って香深の裏側の桃岩展望台へ。晴れていれば雄大な巨石が遠くでも見えているはず・・・。少し寒かったので歩けるメンバーで、展望台まで15分ほどトレッキングしました。

桃岩を見た後は、香深にもどり船泊方面の須古頓(スコトン)岬まで。散策して外でお弁当。海馬(トド)島はもちろん、トドは見えたのでしょうか?

少し寒かったのですが、チャレンジャーの4人は、昆布ソフトを堪能。利尻との違いをソフトでも味わいます。

須古頓岬の後は、高山植物園へ。レブンアツモリソウがそろそろ見ごろでしたが、無事に見ることが出来ました。ゆるキャラの「あつもん」と大きさが違う、とか何か言ってそうです。

最後は、香深に戻り郷土資料館へ。礼文島の誕生や環境について、学芸員さんから詳しく話が聞けたことと思います。はたしてどんな学びになったか、報告が楽しみです。

16時30分のフェリーで17時35分に利尻町に着きました。写真からも、1年生がのびのびと学び、いい探検の様子が伝わって来ました。1年生のみなさん、おつかれさまでした。

 

鴛泊に到着後の稚内行きフェリーで、バドミントン部の2名(Jr選手権参加組)が出発しました。日曜日のシドウスポーツ杯のため、土曜日にも数名が出発して合流します。バドミントン部も頑張ってきてほしいです。