- 11月22日、中学校授業体験で小6が利尻中学校で3教科学習します。
0614 授業交流週間最終日(指導主事来校)
たくさんニュースがあって、日曜日のアップになりすみません。
14日(金)は、2週間の授業交流週間の最終日でした。各先生方が最低1つの授業を指導案とともに公開し、校内を始め、町内の2つの小学校、利尻高校、そして遠路ですが利尻富士町の小中学校にも呼びかけました。
最終日の14日(金)は2・3・4校時で各学年の道徳の授業を公開しました。3年生は、交流学級担任の先生による授業です。「僕にはこんな良いところがある」という題材から、互いに物語を読み解きました。
3年生なので、自分なりに気付いたところも、相手にとっては新たな発見になります。
最後に、学級の仲間それぞれのいいところについて、Jamボードに入力しました。書いてくれた仲間のメッセージはそれぞれに味があり、読んでいるだけでもうれしくなります。最後に読んでみて自分で感じたことを書きました。Jamボードの利点をうまく活用していました。
2年生は、担任の先生の授業。「ごめんね、おばあちゃん」という読み物から、「思いを形に」という課題でした。今まで自分にやさしくしてくれた祖母が、最近めっきり年老いて失敗する中で思わず傷つけてしまう自分。改心して思いを形にする大事さを学ぶという内容です。
先日の主張大会でも、お祖母ちゃんの介護をする母親の様子とそこで学んだことを発表した2年生がいました。お互いの思いを共有し深く読み取っていました。
読み取りを通しながら、自分の感想と仲間の意見から深く考え、思いから行動に変わるきっかけが自分にもあったかなぁ、と自分の価値観と葛藤している様子が見られました。
その葛藤があるからこそ、タブレットに自分の思いをどんどん書きます。左側には仲間の内容も見ることができます。真似することもできますが大事なのは自分。「すごい、ここまで書けるんだ、なるほどね」など、相手の想いを知って自分が学ぶ心が育っています。
「どうして、家族は自分に対してそんなにも大切にしてくれるんだろう」という家族の愛を再認識する時間になりました。
5時間目は代表授業として1年の道徳。宗谷教育局指導主事の土田先生、隣の沓形小学校の校長先生や利尻高校の教頭先生にも見てもらいました。
題材は「なぜ働くのか」。働くことは、お金なのかやりがいなのか。先に1年生それぞれに「心のバロメーター」というアプリを使って、自分の思いを示しました。そして読み物に入るまえに先生からあらすじの紹介です。「清掃スタッフ、60歳過ぎの女性、7分間で終えなければいけない」。そんな仕事に何故入ったのか、読む前から意欲が高まります。先生が読んでくれているのに、生徒達も真剣に目で追っています。
先生方も、Google Classroomのチャット機能を使って、よかったところをその場でチャットに打ち込みます。先生方も互いに学ぶ姿勢が高まりました。
最初は、新幹線の清掃スタッフなんて、まわりに知られないようにと家族からも言われた仕事。でもあるきっかけから仕事に誇りを持つようになった。それはなぜか。先生も身振り手振りと、抑揚を付けて話し、生徒達はそれに言葉を付け加えます。
1年生は必死にその人の気持ちになって一生懸命表現します。先生の問いに頭を抱えたり、真剣に目を見開いて、頭がフル回転させて表現します。
決して、正解を探すことが道徳ではありません。読み物を深く読み込んで自分と重ね合わせ、自分の価値観と葛藤させることが道徳心を養い、実際の場面での行動に繋がります。
働く上で大切なことはどのようなことか、Jamボードに表現しました。最後に心のバロメーターで、数値や思いで変わったことがあるかどうか、交流しました。
最後に先生にとっての「働くこと」の話がありました。『最初は先生になることが夢だったこと、でも家族が増えて養うための義務になったこと。でも家族が成長するうちに、義務でもありやりがいにもなったことから、人生の中で、働くことの意味は変わっていくのかも知れない』とまとめていました。
放課後です。授業者からねらいと指導について説明があり、先生方から感想が交流されました。土田指導主事からは、①生徒の実態と題材を通して、「こんなことを学んでほしい」という意図を持たせること。②自分で価値観を持ち判断する支援をすることが目的。教師が正解を押しつけることではない。③ICTの利活用も、生徒の実態に合わせて有効に使うことが大事である、とまとめられました。
授業交流週間を通して、先生方の授業づくり、互いの繋がり、生徒の姿から学ぶなど大きな収穫になりました。公開した先生方、見に来てくださった他校の先生方ありがとうございました。ご助言をいただいた土田指導主事もありがとうございました。
あと2週間でお祭りと中間テスト、3週間で宗谷地区中体連という節目を迎えます。学習と部活動、しっかり取り組んでいきましょう。