利中日記

0605 課題をとらえ、考え、言葉でまとめる大事さ

昨日、町3つの小中学校の管理職と教務の先生が集まって、学力向上会議がありました。

生徒達に学力を付けるために大切にしたいこととして、「生徒が主体的に学ぶ授業」「読む力・書く力」等が交流されました。

会議に参加し数学のO先生。3年数学で早速、生徒達が主体的に考える授業を展開していました。

√180は、√18×10になるか?

答えが分かれます。疑問の核心部分。√10=10なのか。机が近い人たちで話し合いが始まりました。

「√10って何?」、自分の持っている知識を言葉にして、話がつながり考えが広がります。「縦と横をかけた数が10だから~」との説明でしょうか。同意できたのか笑顔で頷(うなず)いています。

別のグループでは、以前書いたノートを見返したり、先生が繰り返し使った言葉「近似値」を思い出して、説明してくれました。

生徒達が使った言葉を板書し、教室全体の学びになりました。

次に、2年理科。化学反応の実験から学んだことを、説明しようという授業でした。

classroomを立ち上げて、先生が上げた課題「化学反応したときは、重さ(質量)はどうなるのか」について、自分の予想を書き込みます。自分の意見もタブレットだときちんと反映されるので、正しい場所にアップできているか確認しています。

質量は増えたり減ったりする、という意見も多かったのですが、ビデオを見て「変わらないんだ~」とまとめることができました。単に知識で覚えるのではなく、自分の予想を立て、仲間と交流し「なんでそうなるの?」と違う考えや自分の考えの根拠から深く考え、検証してしっかり記憶に定着させることができました。

今の授業は、「知識・技能」から「思考・判断・表現」が重視されています。それは、変化が激しい世の中で、自分や他者と協力し解決する力が重要だからです。そのためには、課題をとらえる、考える、自分の言葉でまとめるということがないと、相手に発信し協力・解決ができません。

「簡単に答えが出る、簡単にできる」が重宝され、YouTubeもショート動画が流行る時代です。学校の授業をきっかけに、家庭でも話したり、考えたりして、学ぶことへの興味が増えていくといいなぁと願っています。

 

 

0605 授業交流週間(英語・社会)

授業交流週間で、今日は英語と社会の様子です。

英語は1年生。ウォームアップの様子です。I am ◯◯. I like ◯◯.という単純な英文から、主語をYou、He/She、 We、You、They、 ◯◯and◇◇とどんどん入れ替えて、先生と生徒で英文を言っています。先生と生徒達の手が同じように動いているのは、1人称・2人称・3人称、単数・複数を並び順に手を動かしています。全国で実践されている方法です。

次に単語を覚えているかのクイズです。タブレットでquizletというアプリを使って行う様子です。タブレットで大型テレビのQRコードを読み取って参加します。

次は単語のテスト、読める言えるから「書ける」が一番の難関です。最後の記憶に落とし込むために、指でスペリングを書いています。(「指先には神経があるからね、ここに働きかけよう」というN先生の言葉も深い!)

最後の活動は、相手に自分の好きなもの、好きな人を紹介します。先に相手から、What is this?  Who is this ?と尋ねるところからスタートです。伝える側も、I like ◯◯. This is ◯◯. It is ◯◯.などの英文を駆使して、どんどん説明します。相手に伝える必要を感じて、英語をたくさん話す授業でした。

次は2年社会。気候から見た日本の特色です。四季がある日本。その中でも特色がある地域を取り上げて、どんな違いがあるか、グラフを見て考えました。最近は、グラフや地図を読んで答える問題が多く、苦手な生徒も多いです。社会のS先生も工夫しながら例示をしていきます。

最初に先生の出身県、青森県を紹介しました。同じ青森県の日本海側と太平洋側の冬の写真。雪の量が全然違います。そんな気候の違いをとらえるところからスタートしました。

名古屋です。先生が聞きます。「名古屋って何県?」「名古屋県~!」(そんなのありません、昨年覚えたでしょ?)こんなやりとりが続いて、地図で場所を確認。太平洋側なので冬は雨量が少なく乾燥することが分かりました。

次は金沢。石川県とすぐに答えられました。「日本海側の特徴は?」「冬に雨量が多い」「ということは何が降る?」「雪~!」「冬に雪がめちゃくちゃ降る地域~」「やだ~」そんなやりとりで生徒達の頭が動きます。

そんなやりとりをしながら、日本の気候帯6つを分類していきました。最後に青森県の気候に戻りました。日本海側の弘前市は、日本海側に面しているため冬に湿った空気が山にぶつかって雪が降る、太平洋側の八戸市では、空気が乾燥するため雪が少ないと分かりました。

同じ日本と言えども、利尻や北海道以外には住んだことがない生徒達にとって、違う気候帯をどうとらえているのでしょうか。興味の幅が広がっていました。

 

0604 授業交流週間 美術

今日から授業交流週間で、他校の先生に見ていただいています。

6時間目は1年美術。鑑賞の授業です。マルク・シャガールの「彼女の周辺」という絵です。そういえば、昨年11月29日、6年生だった彼ら彼女らは、体験授業でも鑑賞をやりましたので、もう半年ものの鑑賞授業なので参加意欲も旺盛です。

いっぱい、「頭がこう~なってる~」と表現している絵は、こんな絵です。

生徒達は、Padletというアプリで、各自が鑑賞した意見を入力しました。

大型テレビに映すと、8人でもたくさん意見が出ています。他者の意見を丸写ししないのも利中生のいいところ。

「情報量が多い~」「恐怖~」「不現実~!(非現実じゃない?っていうツッコミあり)」など、たくさんの意見が出て、S先生が各自の意見をみんなの創造にと膨(ふく)らませています。

先生から「それぞれに描かれている絵には、意味がある!」というメッセージから、「なぜ、頭が逆さまなのか」を1年生それぞれが考え、その理由を交流し、この絵の意味を考えることにつなげていました。

自分もこんな美術の授業、受けたかったと感じました。

授業交流週間は、町内・島内の小中高の先生であれば参観できます。14日までです。お問い合わせは利尻中学校まで。

0604 学校経営・学校教育指導訪問

本日は朝から、学校経営指導と学校教育指導で、道教委宗谷教育局とweb会議を行いました。

まずは、学校経営について、千代指導監と校長で、学校の様子、先生方の様子、今年の利尻中の方向性について、成果と課題を交流しました。

各学年の様子を踏まえて、新体制の先生方のがんばりを伝え、先日の体育祭までの歩みと今後の方向性を伝えました。昨年も利尻中に複数回来校いただいており、ぜひ呼んでくださいとの言葉がうれしかったです。

学校教育指導は各分掌のリーダーの先生方から紹介。教務部は、利尻中の教育課程(進める計画)について説明し、学力向上と校内研修として、全教職員で取り組んでいることについて説明しました。みんながわかる授業づくりの取り組み例や学力向上のために、家庭協力を得ている例を紹介いただきました。

生徒指導部は、各学級、それぞれ特長を活かし、学習やクラスでの関わりにおいて困り感をもつ生徒への支援、いじめの未然防止についての実践を伝え、アドバイスをいただきました。

 

今日から、町内島内の先生方が利中で授業を見ていただく「授業交流週間」が始まっています。他校の先生方にも授業を見ていただいています。たくさんの先生方から、日常実践の検証改善をしていきます。

 

0603 6月全校朝会

土曜日から6月になりました。朝読書の時間で全校朝会を行いました。

まずは、金曜日の「少年の主張大会」の結果発表と表彰を行いました。

最優秀賞には、3年生が選ばれました。利尻町の代表として宗谷大会で頑張ってきてほしいと思います。その後、バレー春季定期戦、バドミントン島内大会の表彰も行いました。

生徒会からは、6月の活動テーマの発表がありました。今月の宝石は「スピネル」、2021年に誕生石に加えられた新しいもの。本来は8月の誕生石ですが「成功、情熱、挑戦、目標達成」の意味が込められています。目標に向かい集中を高めていくこの時期にぴったりです。

最後に、教頭先生から「挨拶と気遣い」についてお話がありました。朝、玄関に立っている教頭先生。挨拶すると、目を見て気持ちよく返してくれてとてもうれしいこと。バスが着いたときに、後の人のことを考えてドアを開けてくれたり、部活最後の人も玄関ドアのカギを閉めてくれる気遣いがとてもうれしい、と話してくれました。

挨拶や気遣いが広まってくれると、過ごしやすい学校になります。6月は、各種大会やお祭り、中間テストがあります。スピネルの願い、挨拶と気遣いを大切に、しっかり準備していきましょう。

 

0531 少年の主張利尻町大会

今日の6時間目、少年の主張利尻町大会を実施しました。

2・3年生から選ばれた6名が登壇し、それぞれの主張を発表しました。

6人の主張のテーマです。「70歳までの就業機会の確保とは」「介護が広がる世界」「差別のない世界にしていくために」「ネガティブをポジティブに」「前を向いて」「言葉が与える力」です。

それぞれが、壇上に立ち、原稿やタブレットで発表文を読む人、暗記して発表する人がいましたが、みなさんそれぞれに緊張していたことと思います。

世の中の事象について疑問に思ったこと、考えをまとめるために試行錯誤し、主張を発表しました。発表してみて気づいたことや反省したことがあったと思います。それが次へと繋がります。なので、どんな結果になっても前を向いて、次につなげてほしいと感じました。

閉会式の講評では、審査委員長を務めた教育長から、6人の弁士への感謝と利中生への激励をいただきました。「もっともっと自分たちで考え調べまとめたことに、自信を持って堂々と発表してください」。教育長さんもたくさん挨拶されてこられたからこその熱弁に、その通りと感じました。校長の私もその教えを実践中です。ありがとうございました。

 

結果は、月曜日の全校朝会で行います。最優秀賞を受賞した生徒は、7月末の管内大会に出場します。まだ練習期間はありますので、精一杯頑張ってほしいです。

0531 総合文化部 合奏2

本日の総合文化部は、合奏にフルメンバーが集まりました。

大太鼓はバスの役割なので、ないと困りますし、タイミングを大きく間違えると目立ちます。「めっちゃむず~」と言いながら、音楽のO先生と一緒に練習していました。

叩く音の大きさを学んでいるところ。我慢しながら~ここで大きく!

タイミングが合わさると、みんな笑顔になります。活動が終わった後は、最後の片付けまで頑張ると次に繋がります。がんばりましょう。

 

バドミントン部は、明日土曜日の島内交流戦にめがけて最後の調整をしていました。男子は夢交流館、女子は利尻中で行います。中体連前の島内選手通しぶつかります。ケガの内容に頑張ってください。

 

日曜日は「利尻島一周悠遊覧人G(ゆうゆうランニング)」があります。沓形小は3人、利尻中はS先生が走ります。

朝6時に鴛泊のりぷら前をスタート。沓形には7時頃には通過するでしょうか?みなさん、応援をお願いします。

0531 総合文化部 合奏

総合文化部は、それまで吹奏楽部だったのが人数減少に伴い、絵画や木工、音楽や調理など、部員ができることに合わせて取り組む部活となりました。今年で2年目になります。

昨日の部活は、器楽合奏でした。(どうしても合奏が苦手な生徒は別の活動にしています。今度、様子を載せていいかどうか聞いてみます)

顧問の先生で楽器ができる先生や、ピアノが弾ける生徒がいますので、力を合わせて弾いてみることになりました。

練習している曲は「クシコス・ポスト」。そう、運動会のリレー競技の時にかかるあの曲です。シロフォン(木琴)、グロッケン(鉄琴)、トライアングル、ピアノを合わせて、曲に仕上げています。

少し合わると、廊下にもいい音色が響いていました。

みんなで合わせるには、互いの歩調を合わせることが必要。そのためには、よく聴いて自分の楽器を合わせることが必要です。まだ少しゆっくりですが、合わさったときの音色を聞いて、自然と笑顔になっていました。

ひとりでも楽器はできるけど、仲間で合わせると大きな音色になる、そんな様子が見られました。

0531 ホッとする取組

前期生徒総会で、1年生の取組に「お絵かきリレーを行います」と発表があり、3年生から「私たちも参加していいですか?」との質問に、「いいです」と答えていました。現在の状況です。

模造紙横2枚の幅いっぱいに、4列目にさしかかっています。中には・・・?

左上の「くり」と次の緑の物体、そして「うさぎ⇒ぎゅうにゅう」と続いています。

はたして、緑の物体は・・・?

「くり⇒◯◯◯◯⇒うさぎ」、はて・・・?

 考えても分からず、1年生に聞いてみました。

 

「りしりとう、だよ!」

爆笑(まわりも)してしまいました。

(「形が全然違う!」とツッコんでしまいました。右に90度傾けて何とか・・・?)

 

他にも、いろいろありますね。「のりまき」の次は、

沓形小卒業生なら、誰でも知っているキャラクターです。

 

他学年も、絵を描いてくれているかどうかはわかりませんが、こんなクスッと笑える取組、素敵です。

 

 

0529 保健指導の掲示物

明日は歯科検診があるので、養護教諭のS先生が準備をしていました。

何やら掲示物が替わっています。

「噛むこと」の大事さを伝える掲示物でした。待っている間、少しでも生徒達が自分の健康を意識してくれるようにと作成したものです。「1口あたり30回」、自分も給食の時に守れていないような気がします。しっかり噛むといろんな効用(よい効果)があるようです。

あれ?引っ張るとこうなるんですね。やさしく引っ張って下さいね。明日は歯科検診で待っている間、S先生手作りの掲示、しっかり読んで頭に入れて下さい。