- 11月16日、子ども文化の集いに参加しました。
利中日記
1107 2年総合 出汁の授業
本日の4時間目。2年総合の授業で「出汁の授業」を実施しました。
この授業は、「食に関する指導(食育)」にもなりますが、利尻の自然や特色、利尻の魅力発信、来年の修学旅行での観光大使活動に繋げる学習です。
講師は、昨年に引き続き、利尻郡学校給食センターのO栄養教諭です。7月の食に関する指導に続き、2回目の登場です。
まず「私たちが舌で感じられる味は何種類?」の質問。「あまい、すっぱい、まずい!」とか出ましたが、「甘味、塩味(しおみ)、酸味、苦味、うま味」の5つ、これを基本味といいます。(「辛味」は舌がしびれている状態なので含まないそうです)
ちなみに「うま味」を発見したのは日本人。ですが、その味をみつけたのはトマトやチーズからだそうです。
その後、利尻昆布の学習。昆布の出汁の成分は「グルタミン酸」。その出汁を試飲して感想を書きました。次に、かつお出汁も飲んで風味の違いを知りました。次に昆布出汁と鰹出汁を混ぜて見ました。味がびっくりするぐらい深まりました。
最後に味噌汁の違い。味噌をお湯だけで溶いた味噌汁、味噌に出汁を入れた味噌汁を飲み比べました。
味噌の味は、お湯だけで溶いた方が強く感じましたが、出汁を入れると風味豊かに「おいしく」感じました。
最後に、昆布がどのように使われているか。昆布といってもこのように全然形や色が異なるのは、生育場所の違い。山からのミネラル分や気象の違いなどで、全然違う昆布になります。
利尻昆布の真骨頂は、澄んだ色の出汁になること。このため、出汁で変色せず、素材の色を重視する「京料理」に使われることが多いそうです。
最後に、利尻昆布の水揚げ高が9億円を超え、利尻経済を大きく支えていること。利尻昆布のの地産地消について考え、授業を終えました。
給食の味噌汁が利尻の昆布だしで飲み干すくらい美味しいこと。昆布干しバイトは疲れるけど、仕事やお店を支える大きな土台となっていることを、考えてみてほしいと思います。
今年の出汁の授業も大きな学びになりました。O先生、ありがとうございました。