0823 劇団四季「こころの劇場」公演

今日は、毎年恒例の劇団四季「こころの劇場」公演がありました。

これは、一般財団法人舞台芸術センターと劇団四季が、日本全国の子ども達に舞台を通じて、生命の大切さ、人を思いやる心、信じ合う喜びなど、人が生きていく上で大切なことを語りかけるプロジェクトです。

宗谷管内では唯一、利尻町生涯学習施設「どんと」を会場に、利尻町・利尻富士町は合同で、礼文町は利尻に来島して公演しています。午前は利尻町・利尻富士町対象の公演。各学校の児童生徒、教育関係者が集まりました。

会場には、こころの劇場を支援してくれる企業がありました。宗谷からはハートランドフェリーが支援してくれています。

今年の演目「エルコスの祈り」は、2009年、今から15年前に利尻では一度上映したことがあります。中3の生徒が生まれた頃です。その時に観たことがある先生(校長もそうです)や役場関係者もいました。その当時の出演者のサインがどんとの1F廊下にあります。今でも活躍されている俳優さんもいます。

今回の出演者リストが1階廊下にありました。小さい頃に公演を観て俳優を志した人がたくさんいます。こころの劇場を観て、利尻からひょっとして俳優が出るかも知れません。

物語は、ユートピア学園という社会から問題児として決めつけられた子ども達を厳しく管理・指導する学校が舞台。その中に心を持った教員ロボットがやってきて、温かい心で子ども達の個性を引き出していくというストーリーです。

昨年、4年ぶりに公演が復活し、まだ観劇の鑑賞に慣れていない児童生徒もいるせいか、反応が薄かったり途中の拍手があまりないなどありましたが、だんだんと笑いが起こり、最後のフィナーレでは大きな拍手をおくることができました。また今年から客席まで出演者が来て一緒に歌ったり、閉幕後のお見送りが復活しました。俳優陣にたくさん手を振ってお礼をしました。

公演後に生徒達に感想を聴きました。俳優の真剣な演技とコーラスに感動したこと、大道具の動きが気になったことなどがありました。こころの劇場プロジェクトのねらいが少しでも感じられたら大成功だと思います。今やネットで何でも観られる時代となりましたが、俳優の演技を生で観て感じられる貴重な機会です。このプロジェクトをこれからも大事にしてほしいと願っています。