1201 利尻高校マクドナルド短期研修報告会

12月1日(日)、利尻町どんとで開催された「利尻高校マクドナルド短期研修報告会」に参加しました。

マクドナルドとは、某ハンバーガーチェーンではなく、「ラナルド・マクドナルド」さんというアメリカ人冒険家の名前。1848年日本に来て、日本人に最初に英語を教え、黒船来航時に英語通訳を務めた日本人を育てた人として知られています。

ニューヨークから捕鯨船プリマス号に乗り込み、ハワイ諸島、香港、バタン島などを経由した後、船が琉球、済州島付近を通過し日本海の蝦夷地周辺に着いた。1848年6月27日に手漕ぎの小舟に乗りかえ単身で上陸を試みた。最初、焼尻島に上陸したが無人島だと思いこみ、再度、船をこいで同7月1日、利尻島野塚に上陸した。

島に暮らすアイヌ人と10日ほど暮らした後、島内の別の場所で日本人にとらえられて拘留された20日の間に取り調べをうけ、次いで松前に送られ、さらに10月に長崎に送られた。

マクドナルドは何度も奉行所で尋問を受けたが、通訳をつとめたのは森山多吉郎(森山栄之助、後にペリー艦隊来航時に通訳を務める)であった。(ウィキペディアより一部抜粋)

利尻富士町の野塚にその記念碑があり、利尻町博物館にも展示があります。2012年にマクドナルド奨学基金支援の会がつくられ、途中コロナで中止期間もあり今年で9回目、14人を研修を送り出しました。今回は2年生の2名が参加をし、報告がありました。

 

報告会では、マクドナルドさん生誕の地、オレゴン州ポートランドの西側、アストリア市を訪問し、アストリア高校での生徒との交流、ホストファミリーとの交流、市内見学や各景勝地の訪問の報告がされました。

高校では、自分たちと同じくchrome bookを使っていること、遠慮無く自分の意見を言っている授業、交流のスピードの速さに付いていけず、言いたいことが言えずに諦めてしまうなど英語力に課題が見えたこと。ホストファミリーとの交流でアメリカンフットボールを始めて生で観たこと、折紙など遊びの交流をしたこと、教会の日曜礼拝に一緒に行ったこと。博物館や雄大な自然に触れたことや食べ物などの報告が写真と動画で触れられ、たくさんの経験をしてきたことが分かりました。高校2年生、17才でこれらの体験ができたことが大きな収穫だと感じました。

きっかけを大事にすると、人を大きく成長させます。すぐに変われなくても時間をかけて活かす人もいます。英語を学ぶきっかけ、利尻を見直すきっかけ、アメリカの情報を集めるきっかけ、利尻に来ている外国の人とつながるきっかけなど、大きく活かしてほしいと思いました。

また、地元の利尻高校を選び、英語を学ぶ大きなきっかけとしても、利尻中の生徒達に紹介し、活かして行きたいと思いました。2名の生徒と利尻高校の皆さん、報告ありがとうございました。