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1224 「感謝の特等席」
今日、明日とクリスマスなので、心がホッとする新聞記事を載せます。
タイトルは、12月22日の朝日新聞の25面の記事です。
13日の朝、ノルウェー発~羽田空港行き、スカンジナビア航空の機内に日本語のアナウンスが流れた。
「生涯かけて行って来た、そしてこれからも続けていく貴重な活動に対し、深く感謝すると同時に核兵器も戦争もない平和な世界が一日も早く訪れますよう、心よりお祈りいたします。」
ノルウェーのオスロで開催されたノーベル平和賞授賞式。出席していた「日本原水爆被害者団体協議会」の代表団3名は、日本に帰国するためにこの便に乗っていた。
スカンジナビア航空の日本人CA(客室乗務員)、渡部さんは、ノーベル平和賞のニュースをチェックしていた。偶然にも代表団が帰国する便に乗ることが決まった。代表団3名(80~90歳代)は(クラウドファンディング(寄付)でチケット代を捻出していたため)、行きの便はエコノミークラスに座っていたことを知った。
代表3名は授賞式を始め、要人との面会や国内外の記者会見など過密な日程をこなしていた。「ハードなスケジュールの中、分刻みで動いてきた高齢の方々にとって、10時間以上のフライトは大変だ。」
帰りの便に乗務し予約を確認すると、代表3名は帰りもエコノミークラスだと分かった。ビジネスクラスに空きがあることが分かり、自分の航空会社の最高責任者(CEO)に、「高齢の人たちなので何とかなりませんか?」とメールを送った。
出発直前なので、返事は返ってこないと思ったが、ほどなくして返事が入った。CEOは「素晴らしいアイデアだと思う。喜んでサポートします。搭乗者の名前を教えてほしい。」そんな内容だった。代表団はビジネスクラスに座り帰ることが出来た。
伝えたかった気持ちを到着時の機内アナウンスに添えて、日本語でアナウンスした。「これからも平和への声を上げ続けてください。乗務員一同、皆様の健康とご多幸をお祈り申し上げます。」機内は温かな拍手に包まれた。
勇気ある提案、それを支援する輪、声を上げる人への応援、素晴らしいと感じました。自分がCAだったとしたら、同じことができるだろうか。そんな気もしました。
2024年のクリスマス。温かい心が広がり、世の中の核兵器がなくなり、戦争のない平和な世界が実現しますように。